人生冒険日記✈️

関西に住んでる大学生です。全人類一人旅をすべきだと本気で思っているので旅情報多めのブログになります。旅以外のことも書きます。たまに自分語りもします。見てもらえると嬉しいです。

AirBNBで宿泊予定の宿が違法民泊!パリの警察署で一夜を過ごしました。

先月、8月下旬にパリへ行きました。

その時に宿泊予定だったエアビーの宿が違法民泊で、まさかの警察沙汰に。

 

 

こんな経験滅多にないと思うので、せっかくなので書き起こそうと思います。

 

 

 

 

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8月下旬、僕はバレンシアトマト祭りに参加し、友人たちと別れ、一人でパリへ向かいました。「パリはスペインと違って少しピリついた空気を感じるよ」と昔友達に言われたことがあるのですが、本当にその通り。パリのオルリー空港に到着したのですが、彼の言う通り少しピリピリした空気は感じました。「嫌なことが起きなければいいけど…」そんな僕の思いとは裏腹に、事件に巻き込まれることになります。

 

パリではフランス人の友人と会う約束をしていました。「よかったら泊めてくれない?」と頼もうとしましたが、さすがに図々しいなと思い自分で宿を探しました。しかしパリのゲストハウスやホステルが高すぎる。マドリードでは一泊2000円以下だったのにパリでは3000円近くしました。「ダメ元でエアビーで探してみるか」そう思いエアビーで検索すると、なんと1泊1200円の安宿が!とりあえず初日はここで1泊することに決め、すぐに予約しました。中心地からは少し遠いけど、駅近だしそんなに立地も悪くありませんでした。

 

 

 

オルリー空港から1時間弱、電車を乗り継いで宿の最寄り駅まで着きました。駅から10分ほど歩くと宿らしきマンションに到着。(エアビーを使ったことがある人はわかると思いますが、自分の家の一室を貸し出したりしているから、普通の家やマンションだったりして分かりづらいんですよ…。)「確かこのあたりのはず…」と周りは見渡していると欧米系の男に声をかけられました。

 

男「おい、君、エアビー探してるのか?」

俺「せやで」

男「こっちだよ!」

 

と僕を案内してくれました。わざわざ下まで降りて来てくれて、親切なホストだなぁと思いました。エレベーターの前まで行くと、「4階に上がって左の部屋がうちの宿だよ!あとは仲間が部屋にいるからそいつに聞いてくれ!」そう僕に言い残し何処かへ行ってしまいました。

 

彼に言われた通り、4階まで上がり左に曲がると、確かに部屋がありました。インターホンを押しました。が、誰も出ない。数回鳴らすも返事なし。メッセを送っても返事なし。ノックをしました。するとアジア系の小太りの男が出て来ました。

 

俺「ここはエアビーの宿やんな?」

男「せやけど、お前誰や」

俺「エアビーで予約してたヤマモトやでな」

男「ちゃんと説明文読んだか?」

俺「説明文?」

男「下のエントランスでインターホンを鳴らしてから入れって書いてるだろ!」

俺「でも、あんたの仲間に案内されて来たで?」

男「誰だよそいつ!いいから下でインターホンを鳴らしてから入れよ!」

 

そういいドアを閉められてしまいました。意味がわからない。確かにエントランスのインターホンをならせとは書いてあるけど、案内されて来たんやぞ。わけがわからないまま一度エントランスまで戻りました。するとモロッコ人の兄ちゃんに声をかけられました。

 

兄「君、エアビーの宿泊者か?」

俺「せやで」

 

事情を聞くと彼もその宿に宿泊予定とのこと。しかしメッセをいくら送っても返ってこないらしい。僕の事情も説明すると、一緒に文句を言いに行くことになりました。

 

再び部屋の前へ。するとモロッコ人の兄ちゃんがすごい勢いでドアをノックします。するとまたアジア系の男が出て来ました。

 

男「お前もか。いいから下でインターホン鳴らしてから入れよ!」

親「うるさい!いいから早く中に入れろ!」

 

二人の喧嘩は次第にヒートアップ。大声で怒鳴りあい、暴力沙汰に。僕は端の方で眺めていましたが、オーナーが部屋から何かを取りに行きました。しばらくするとその男の手には催涙スプレーが!オーナーはモロッコ人の兄ちゃんに向けて噴射!直接ではないけど僕にもふりかかる。目と喉が痛い。うまく身動きが取れずにいるとオーナーは僕に、「お前は入って来ていいよ。もし泊まりたければな!」と挑発気味に言って来ました。腹が立ちぶん殴ってやろうかと思いましたが、とりあえず荷物を抱えてフラフラになりながらエントランスまで戻りました。

 

下まで行くと、モロッコ人の兄ちゃんが警察を呼んでくれていて、事情を聞かれました。そのまま警察官が上まで突入。オーナーを下まで連れて来ます。フランス語での会話だったので何言ってるのかわかりませんでしたが、なんと僕の目の前でオーナーに手錠がかけられました!人生で初めて人が逮捕される瞬間を生で見ました。しかもパリで。

 

僕はそのままパリ警察署まで事情聴取のため連れて聞かれました。話を聞くと、借りているマンションの一室をシェアルームにして、多くの人に貸し出しているため、違法だったみたいです。取り調べは夜の12時くらいまで続きました。

 

警察「今日はどこに泊まるんだ」

俺「んー、今からどこか探すしかないかな」

警察「それは危険すぎる。このあたりは治安も悪いし夜遅く出歩くのは危険だ。そこにベンチがあるから、そこで寝てもいいよ。」

 

と言ってもらい、お言葉に甘えパリの警察署のベンチで一泊することに。ありがたいです。

 

翌朝、再会予定の友達に連絡すると、「それは大変だったね。よかったらうちにおいでよ!」と言ってもらい泊めてもらうことに!パリ初日は散々でしたが、フランス人の友達とパリ警察の優しさのおかげでパリ旅行自体は楽しめました。

 

翌日には宿泊費が送金され事件は一件落着…かと思いきや逮捕されたはずのオーナーがなぜか僕のレビューを書いているではありませんか!!内容はこちら。

 

 

これはいけません。とにかくすぐに運営に報告し、帰国してから詳しく話すと連絡して、先日詳しく説明しました。オーナーのレビューを削除するように運営に依頼しましたが…

 

 

 規約に違反していないから削除できないとのこと。いや、違法民泊やで?意味がわからない。すぐに運営に電話しました。ただいま確認中とのことです。驚いたのが今もなおそのオーナーの宿がエアビーに掲載されていること。

 

 

今までお世話になっていて信頼していたサービスなだけあってこういう対応は少しショックです。エアビーさん、迅速な対応を、どうかお願いします。